Note The Making of a Coat

I found the video very interesting in Youtube.This video of he was making a men’s coat.

とても面白い動画を見つけたのでメモを兼ねて書きます。

アメリカのテーラーさんがメンズコートを作る様子を撮影したものです。

学生のときにメンズは難しいとよく聞かされていたことを思い出します。

行程を惜しみなく見せられるのは、見たところで真似できるような技術ではないからですね。

見よう見まねで出来るとしたら潜在的なセンスの問題で、それが不可能なら何年も経験を重ねて取得するしかない。

ハ刺しは手の感触のみで形を保てるようにする為職人の手癖が出ます。それを会得することがとても難しい。

頭で理解できても結局は手先のセンスに頼るしかありません。

パタンナーもそうですが技術者の手癖とは、ブランドの基礎がデザインを立体化する際のパタンナーの技術力で決まるのと同じですね

初めてハ刺しのスーツを仕立てたときは意味が分からな過ぎて苦労しました。

スーツの生地は滑るのでジェルネイルをしていると扱えません。学生のときは毎月ネイルをしていてお洒落を何よりも優先していたのですがそうも言ってられなくなりました。

この動画で新しくチョークの削り方、割った後に木で熱を吸収するやり方、使える知識が増えたのでとても嬉しいです。

テーラーの記述と言えばイタリアのサルトはジャケットの肩をはめ込む時にいせを手縫いで入れるというのを聞いて実践してみたら苦手ないせが上手く寄せられるようになりました。

今はピンでいせ込めるようにもなりました。

「いせ」とは袖の肩の部分の丸みを出すことをいいます。

「ぐし縫い」で「いせこみ分量」を寄せることによって袖山の丸みを出す行程を「いせこむ」と言います。

(「いせこむ」という言葉は他でも多用します。要するに布を縫い合わせるときに片側が大きいのを小さいほうに合わせて縫うことです。)

「ぐし縫い」ではギャザーを寄せるのと同じやり方なのでどうしてもピッて折れ線が入ってしまうんです。(私がヘタクソなんです)

そう成らない様に「いせ殺し」といてアイロンでプレスするのですがこの時に折れたままプレスしてやり直しになります。

その苦手な行程が別の方法で克服できたのでとても喜ばしいです。

学校で習ったやり方は基礎ではあるが全てではないと実感しました。

こういった製作過程の映像は勉強になるのでとても好きです、コレクションの裏側や製作の様子を公開している動画やDVDを毎日のように漁っています。

その中でも一番好きなシーンはCHANELのオートクチュールのコレクションで新聞に載ったツイードのドレスを見てお針子たちが「これ裏側(雑という意味で)すごいのよね」「(時間が)ギリギリだったからね」という会話をしているシーンです。

こういうのに凄いワクワクします。是非めくって見てみたい。

服を作る時の用語がどうしても日本語と英語ではやり方もその名称も全く違うので英語で書けない事が悔やまれます。

製作工程を翻訳する能力は私にはありません。

一応文化ファッション大系の英語の教科書は揃えているので勉強する機会を設けたい。

●女性的なテーラードカラー研究の結論

後日記述しようと思っていたのですが簡潔に此処に記しておきたいと思います。

コレクション画像やアーカイブをかき集め、更に数十着のラペルのお洋服をトワルにした結果

1、ラペルの交差点が高い場合はラペルを太く、低くなる場合はラペルを細くする。

2、ラペルは上襟より大きくし極端にカーブして交差位置まで繋げる。

この二点を結論としました。

特に1の後者については交差点がWL付近まで下がっている場合、1.5-2cm程度まで細くする必要性があると思います。

それついては自分の記憶を辿り2004年辺りのCHANELのオートクチュールコレクションのジャケットの事であると分かりました。

またBLを超えるほど交差点が高い場合はラペルの角度を40度近く広げるといいと思います。

この辺りは画像からの仮説なのでまた機会があればトワルに起こしてブログにまとめたいと思います。