Designer's BLOG

About the pattern of the dress(Japanese)

Saturday, 25 April 2015

自分のパターンメイキングについての話。
服の型紙を作る上でずっと言われ続けたのが、人間の身体に直線なんて一つもない、という事。
だからダーツの曲線に直されたりしてそのパターンの曲線は今も大事にしています。
狙ってそういうデザインにしない限りは身体の曲線に合わせたラインで作るよう心がけています。

サイズ確認用ドレスを作った理由とか私が拘ってる部分の話なんですが、
アンダーバスト(乳下)からウエストまでのなだらかな曲線をギリギリまで身体に沿わせて表現したい。
このラインというのは西洋服装史で分かるように第二次世界大戦までコルセットで締め付けてまで表現していた部位であって、
胸やヒップの大小よりも最も女性的な曲線だと思っています。
私が言っているのは「くびれ」の上半分の事なんですが、
「くびれ」が直線に近くなると子供体型であったり、後ろから見たらおじさんおばさんか分からないとか性別の混同が起きるので女性の服として一番表現すべきラインなんじゃないかと思っています。
なので私が服のパターンメイキングをする時は胸下のダーツや切り替え線にめちゃくちゃ情熱を注いでます。文字にすると変態みたい。
それもあって私の作るワンピースドレスはバストやウエストのサイズが規定と同じ人でも着れない場合があります。
どうしてもプレタポルテ(及び既製服)だと服が着る人を選ぶ。
オートクチュール(及びフルオーダーメイド)だと採寸してそのメジャーナンバーでパターンを起こすし仮縫いのフィッティングもあるので着る人が服を選ぶ。
サイズ確認用のフィットアンドフレアを購入した方から着れませんでしたって言われる事が何回かあって、その度に思う。
サイズ展開なんかは大量生産が出来る大手がやるもので個人がやるものじゃないって講義でも言われていたので、服が着る人を選ぶのは仕方が無いって思う。
どうしてもサイズに拘るならフルオーダーで採寸からやるしかない。
自分がそういう方向に進んで行くかは分からないけど楽しそうだと思う。
採寸から縫製まで手間や時間は掛かるけど、フルオーダーメイドを選ぶ人って確実に服が好きだからその相手に着て貰う為に手間を掛けて作るのなら絶対に楽しい。
このまま自分の望んだように作れるように成長していけば、高品質なレベルでジャケットの丸縫いもドレスの丸縫いも出来るようになるんじゃないかな。
テーラーリングと同等まではいけなくてもクチュールジャケットと言えるジャケットを作りたいし、大きなドレスも作れるようになりたい。
大きなドレスをある程度のレベルで作れるようになったら次はオートクチュール刺繍であるリュネビルのドレスを作りたい。
服作りに関しては目指す部分が明確にあるし、昔から変わってない。
総括すると乳下に情熱を注いでいる変態という認識で大丈夫です。

時々お問い合わせ頂いて個別に答えていた事なんですが洋服の実寸について。
ネット通販だと必ず洋服実寸というものが記載されてると思います。
この洋服の実寸は服を作る側が「上がり寸」と言っているものです。
例を出させて頂くとユニクロさん等だとサイズ表記がウエスト63cmと書いてあっても洋服を実際に測ると70cmくらいあったりします。
その間の7cmというのは「ゆとり(運動量)」というもので、着用時にどれだけ身体を動かせるかという身体との隙間のことです。
私はこのゆとりをかなりタイトに削っています。
袖なしだと自分の採寸した値+3cmがタイトかつ動ける服です。(袖があると袖下の運動量の問題が出てくるので)
自分の採寸した値+5cmだと楽に着れる細身の服という程度になります。
私は前者を01、後者を02に分けてサイズ規定を作ってます。
私は袖の運動量を解決したパターンを作っていますが、自分の値+3cmで大丈夫なんだと鵜呑みにして他社の製品を買うと腕が動かしにくいです。
ネットで服を買うときは自分の採寸したサイズ+5cmぐらいの洋服を選ぶと綺麗に着れるかと思います。
ちなみに自分で採寸すると大抵の場合プラス1,2cm多くなります。
これは床と平行に測らなきゃいけないんですがどうしても自分でやると平行にはならないからです。
自分の採寸した値と洋服の実寸を知っているだけで洋服は選びやすくなるんじゃないかなと思います。

そういえばこの前スイス製の生地を見てきたんですが淡い色が凄く綺麗な生地でした。
スイスの生地が日本の卸にあるって珍しいと思う。