Haute Couture CHANEL Jacket – Haute Couture

CHANEl inside に素敵な動画がアップされました。

オートクチュールシャネルジャケットが驚くほど細く解説されてます。

この動画のジャケットは全てオートクチュールのアトリエ、スーツセクション主任のマダム・ジャクリーヌがドレーピングし仕立ててます。

全行程が手縫い。

ココ・シャネルはミシンが出た時に一度導入しましたが仕上がりが気に入らずすぐ撤去したのは有名な話。

一つ勘違いしていたんだけど元来のシャネルジャケットは3枚はぎ、

プレタポルテのドレーピングで見たシャネルジャケットが4枚はぎだった。

なんかこのブログにシャネルジャケットの三枚袖という検索ワードで来ている人がいるみたい。

三枚袖の話なんて一度もしたこと無いのに。

私が云々言うより動画見た方が早いかも。日本語字幕あるから。

現在でもシャネルオートクチュールは三枚袖のパターンで作っていますね。

パターンの画像が拾いもので申し訳ない。

1972年のシャネルジャケットのパターンらしい。

袖は通常外袖と内袖で構成されており後ろ側の切り替え線から袖先の本開き部分に降りています。

しかしシャネルジャケットは袖山点から真っ直ぐ下に切り替えを作り、その位置に本開きを持ってきてる。

その為パターンの構成が前外袖、後外袖、内袖の三枚はぎのパターンになる。

パターンが増えるとなると曲線が増えるということ。

それだけ細やかに身体の曲線にフィットする美しいシルエットになるということ。

特に女性は腕が細く華奢であり、メンズジャケットのようなシルエットとは正反対。

パターンの画像で分かるけど前外袖と内袖が肘下から思い切りカーブしてる。

女性の華奢な腕だからこそメンズライクのジャケットより断然カーブが急。

メンズジャケットはストレートシルエットで曲線が最低限なのが紳士的だから当たり前だけど。

時代から時代へ受け継がれるデザインと技術。

ジェネレーション to ジェネレーション(カタカナで書くとダサい。)

ドレーピングの段階で一つ気になる部分があったんだけど肩の位置を上げて運動量を増やすって原理は理解できても意味がわからない。

サイドパターンの切り替え位置がバストではなく肩の高さの位置に入ってるのがヒントなんだろうけど。

私はずっと脇下の運動量ばかり見てたけど肩の高さを変えた方が良いのかな。

脇下は上下、肩は前後だから別物かも。

まだまだ難しくてわからない事ばかりだ。

シガレットという2cmほどの生地を袖山の中に縫い込むのは日本の教科書にも載ってる袖山布というやり方。

でも私はいせ込みが得意では無いのでメンズライクにゆき綿入れた方が綺麗に出来る。

縫製技術的にも私はまだまだ未熟だ。

正直パッキングの解説の方に興味が出た。

専用のボックス、丁寧に梱包されて、ラガーフェルドのスケッチと一点ものである証明、

いくつかのカメリアを入れてリボンで止める。

私も一点ものの証明とか入れたい。

そして裏地はブラックシルクサテン。

すごく柔らかそうでとろんとしてる、クレープサテンなのかな。

最近すごくシルクに興味ある。

扱いが難しいそうなので敬遠してたけど手を出してみたい。

どんな生地もそうだけど織りによって質感や表情が違うから物は試し、いろいろ作ってみたいな。

2012年あたりのプレタポルテのシャネルジャケットのメイキング動画があるから気が向いたら今度書き出してみる。

シャネルの公式にはマダム・ジャクリーヌがドレーピングしてる最中の動画もあるから

オートクチュールのシャネルジャケットが好きな方はそちらも必見。