クリスチャンディオールのドレスの構造について。
この画像は良く目にする機会が多いんですが見るたびに色んな発見があります。
表ドレスと内側のドレスが別に仕立てられて居ること。
中はボーンコルセット、ボリューム用のチュール。
やっぱり内側と外側で分けてしまっているほうがスカートのボリュームが上手く出せること、ファスナーが閊える心配が無いこと。
そして表と内側は糸ループで繋いであり、さらに肩紐は内側のほうに繋がっていること。これは以外でしたがなるほどなと思いました。
内側はスプリングホック、外側はコンシールではないファスナー。(時代の差かも)
この画像はChristian Dior – New Yorkとタグに書いてあるのですが、NYで製作されたデザインということなのかな?それともNYを販売地域としてつくったものなのかな。NYで発表したコレクションなのかな。
タグの意味は分からないけれど一つ言えるのはオートクチュールでは無く全てが手縫い(HAND CRAFT)では無いという事。
HAND MADE と HAND CRAFT の差ですよね。
フランスのオートクチュール協会は手縫いを規定にしています。
伝統技術だからとか色々理由を考えたことは有るんですが結論としては”手縫いでしか作れない”デザインや素材だからなんだなって最近気づきました。
この画像を見て分かることはウエストで表地が内側と一緒に縫いこまれていること。
これは縫い目や縫い代を内側に縫いこむことで表から見たときにとても美しく見えるから。
レースや透ける素材もダーツや縫い代が見えてしまわないように内側にある見返しや裏地と一緒に縫い込む事があります。
まだまだ知らないことも多いしやっていない事も沢山あるなって改めて思いました。