Making Blouse

ブラウスの新仕様について。
カスタムデザインの説明用の記事です。
既存のデザインを使用や仕立てを刷新してカスタムデザインに追加しました。

▶︎シルエットについて
まず共通してサイドラインを緩やかに絞りました。
今までは完全な真っ直ぐ落とすラインだったのですが、シルエットとして真っ直ぐより緩やかなカーブで軽く絞ったライン取りの方がシルエットが綺麗に見えるので変更しました。ちょっと縫うのが難しくなりましたが。

フィットアンドフレアドレスの着心地(ゆとり分量)については数値操作だけでよかったんですが、
ブラウスは数値だけでゆとり分量の操作が難しかったので、デザイン(ダーツや切り替え)によってシルエット(着心地・ゆとり分量)を選べるようにしてみました。
1はタイトシルエット、パネルライン切り替えです。この切り替えが一番身体に沿わせることが出来る上、デザインとしても可愛いのでタイトはこのデザインにしました。
2はスリムシルエット、シンプルな仕立てでスリムシルエットにしたかったので縦に伸びるウエストダーツでバストやウエストのダーツ分量を処理しました。
3はストレートシルエットでバストダーツのみ。これが一番スタンダードかつ、ゆとりが多くゆったりと着れるデザインになります。
前述の繰り返しにはなりますがサイドのラインを軽く絞ったライン取りをしているのでまっすぐなストレートシルエットではなく、身体に沿ったストレートシルエットに仕上がっています。

▶︎縫製の仕様変更について
まず端処理を全て伏せ縫いにしました。
シャツの高級仕立ても全て伏せ縫いなので、それに習い仕様を変更しました。
裾処理は従来通り1.5~2ミリでの三つ折りステッチです。いろいろ試しましたが自分はこのやり方が1番綺麗に仕上がるので。

▶︎袖の仕様について

袖の作りも変更して、腕を動かしやすく従来より袖山を低めに、切り替えをスリット位置に持ってきてスリットの縫い方も刷新。
剣ボロを使わずにスッキリと仕上げたくて、今までバイアステープや綾テープや切り込み処理をしてみましたが、向こう布を輪断ちで足してステッチで止め閂止めするという方法にに落ち着きました。 これだと動いてもスリットから肌が見えないのでカジュアル感が無くなるデザインになりました。

これを基本型として、今後ももっと綺麗に縫える方法が見つかったら仕様をアップデートしていきます。

LillianOtto Designer BLOG