Designer's BLOG
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About the making of clothes

Tuesday, 12 July 2016
服作りについての愚痴です。
書き殴ったので言葉選びも稚拙だけど、自分の考えてることを思ったことを自己発信するつもりでのせます。


前にサイズ確認用ドレスを酷評された事がある。
評価にはパターンを作り上げてきた時間や、それをひとりで縫っていた時間を加味して貰えなかった。
今の形を作るのに何十着作り続けたか覚えてもない、それほど時間をかけて作ってきたという自負はある。
そういうのを特別とは思えない人の元に届いた事も悲しいし、作るという事すら理解しようとすらして貰えないのも悲しい。
オーガニック素材のシワ感が嫌いな人もいる、化合繊維の慣れでそういう物への価値観が質の悪いものだという見方もある。
薄手である事が悪いものだと思う人も居る。
5000円が高い買い物だと思う人も居る。
形は可愛いけどこんな縫製や生地なら買わなかったという事が言葉の節々に感じられた。
どういう風に誰が作っているのか興味は無く何も考えずにデザインと価格だけで買ったのだと思う。
こんなに考えて作って縫った物の評価が仮縫いと変わらないと言われた事の悔しさもある。
相手がどういうオーダーや仮縫いを経験して「仮縫いと同じだ」と言った言葉なのかは知らない。
トワルの事を仮縫いと言ったのか、スーツのオーダーのように本生地にフィッティング段階で仮縫いと言ったのかは分からない。
サイズ確認用だという言葉が無かったら我慢出来ないような質だと言いたげな言葉だった。

個人的に考えても世間一般的に考えても、
日常着ならファストファッションで十分だ。
安いしデザインもトレンドだしサイズ展開も多く化合繊維の発達により洗濯もしやすい、
ハンドメイドである事が特別だと思えない人は私の作る服に手を伸ばして欲しくないと思う。
じゃあハンドメイドである価値は何なのかという疑問に直面した。
作る前だから色々注文をつける事は可能だと思う、私はその中でもデザインを選択出来る自由度に着目したい。
サイズ対応の柔軟さは私の得意分野では無いので切り捨てる。
自分が作ったものに自信が持てないものを人に着て欲しくないから
やりたくない事はやらないし、出来ない事は出来ない。
得意なことをやるから良いものが出来ると思いたい。

酷評や理解が得られなくても私はそういう物作りしか出来ない。
繊維産業の方の言葉に耳が痛くなる。
高くても売れるものはあるけれど高いから売れるものは無い。
ブランドだからといって売れる時代じゃ無い、値段と価値が一緒である必要がある。
価格競争になったら趣味で物作りしているクリエイターに新進デザイナーは勝てない、
値段も生活度返しでつけているし好きで作っているからクオリティも高い、
リタイアしていたプロだった人が趣味として売り始める事もある。
そういう人たちと価格競争をしたら確実に負ける。
それでもブランドとして売れるようになりたい。
サイズ確認用が急に一気に売れて何日も同じものを作り続けて思ったのが
新しいデザインを作ることが出来ない期間の悲しさだった。
デザインと生産を分けるか迷ったことが無いと言ったら嘘になる。
それでも今は全てが自分で作ったものというのに固執していて、
自分だけで出来ない範囲まで手を広げる気は無い。
良い兼ね合いになるようにやり方を見つけたい。
服作りに関しては私はどこにも属さない。
服を作るのに口出しされたくない。誰かの元で作りたくない。
自分の正しいと思ったものだけ好きなようにやりたい。
その正しさは色んな経験や知識によって変わっていくから
今の正しさは来年には間違いだったと気付くことになるかもしれない。
もし間違いだったと思ったらその時にちゃんと直して行きたい。


安くて良いものも、サイズの豊富さも、そういう物を求めるならファストファッションに行くべきだ。
特別な物を買ったと思って貰いたいし、特別だからという理由で購入する選択肢に入って欲しい。
そう思って貰えるよう作っていきたい。

近いうちにやり方を立て直して新体制に出来れば良いなと思ってる。
服作りが上手くいってるとは言えないけどまだ諦めてない。
安くないものを売るって難しい。
ファッションは自分を楽しむ為のものだから、自分を満足させる物じゃないと買わない。
値段やデザインも含めて余裕がある範囲内じゃないと購買意欲は湧かない。
H&MとかFOREVER21を見ると本当に服だけならファストファッションで十分だなって思う。