Note manipulation #2

今日もずっとテーラードジャケットについて思案していました。

②の柄あわせが鬼っていう理由が、この切り開き方だとWLが左上に上がって、同様にチェック模様も斜めになるので縫い上げたときにどうしても脇の柄あわせがズレ過ぎる。

マニピュレーションも脇下はずれるけどHLの柄は合うので綺麗に見える。

とか色々考えてたんですが、結局そのダーツの処理法がレディースの高級素材のほうの教科書に載ってました。

このテーラードのパターンで作って縫ってみて、次は綿芯か麻芯でハ刺しをやってみて、最終的には毛芯でジャケットを仕立てられるようになりたいな。

レディースにも胸から肩の増し芯の記述があったんだけど増し芯居るかな?

やってみて自分の好みの仕立て方にもっていけたら良いなと思います。

どう考えても毛芯のジャケットが一番良いけど、ダンレーヌの柔らかい接着芯で仕立てると接着芯バリバリの粗悪なジャケットには成らないので結構好きなんですよね。

ただ上襟の返りの甘さには日々苛立っているのでハ刺しで上手く仕立てたい。

良い仕立てのスーツはストライプ地がラペルのカーブに沿って曲がってる、バイアスにアイロン掛けてるというのを聞いて、アイロン掛けるのも技術の一つなんだって思いました。

それとカッティングの技術も同じく重要で、

この前作ったブラウンジャケットは袖と見返しの地の目がズレていて、やらかしてました。

The September Issue の最後にアナ・ウィンターが「良い服とは?」の問いに「地の目が通った服」と答えていたように、

どんなに縫製が素晴らしくてもカッティングで地の目がズレると完成形がどこか捻じ曲がってる。

採寸する人、裁断する人、縫製する人、それぞれプロが居る。

ココ・シャネルも「私には鋏がある」と言っていたように裁断の工程が一番シビア。

クラシコイタリアとかフレンチスーツとか、知りたいことも読みたい本もいっぱい増えたので少しずつ知識も増やしていけたら良いな。